こんにちは!リクルーティング・パートナーズ株式会社Indeed運用チームの藤野です。
6月に入り、4月に入社した新入社員が現場に入って、実務を始めるようになった企業様も多いのではないでしょうか。
業務を誰かに教えたり、学んだりする際には、一発で完璧に教えることも習得することも難しいですよね…。
僕自身も新入社員の頃などは、先輩から教えてもらってなんとなくわかった気になっていましたが、いざ自分でやってみると出来ないことがほとんどでした。
逆に後輩が出来て、業務を教えることを経験してみると、自分では教えたつもりになっていても、実はまだわかっていなかったということが多々あります…笑
普段業務をしていると当たり前のように使っている言葉は、新入社員が聞くと「それってどういう意味?」となるようなことが多くあって、教えたつもりだけど伝わっていないということが起こっているんだと思います。
言葉にしろ、文章にしろ、全く知らない人が聞いてもわかるような形で伝えるということを意識しないといけないですよね。
実は、求人原稿にも似たような面が見られます。
求人票内に、必要最低限の情報は書かれているものの、詳細な情報が書かれていないケースが、多く見られます。
サイトのデザインなどはものすごくきれいに作ってあるけれど、求人情報はとても簡素になっている…といったサイトを見かけるとすごくもったいない!と感じます。
同じ業界や職種を経験している人が見ると、なんとなく仕事のイメージがつくかもしれませんが、未経験の人が見た際にはイマイチ想像がつかない…という内容もあるでしょう。
Indeedを活用するにあたって、求人原稿はとても大事な要素になります。
↓求人票(求人原稿)の内容が大事である理由はこちらの記事で解説しています。
記載してある情報が少ないと、ターゲットの方にほとんど求人を見てもらえなかったり、見てもらっても応募が入りづらかったりします。
そこで今回は、そんな求人原稿を作成するにあたって、内容(文章)が短くなってしまう原因と、短い文章のまま掲載した際に考えられる影響についてご説明します。
より良い求人原稿を作成するためのポイントについて、実際の原稿を見ながら解説していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
原稿が短くなってしまう原因とその影響は?
そもそも、短い原稿ってどういう原稿?
そもそも短い原稿ってどんな原稿なのか、例を作成してみました。
あれ?そんなに短いという印象は受けないんだけど…。
これでも、短いの?
確かに、採用ページなどでよく見る文章ボリュームですよね。
あまり「少ない!」という印象は受けないかもしれません。
しかし、この原稿を見ると、必要最低限の情報はわかりますが、求職者様がこの求人に応募するときには、面接の際に質問をいっぱい用意しないといけない気がしますよね…笑
運用サポートって具体的に何をやる仕事なの?難しそう…私にできるかしら。
あと子供が小さいんだけど、入社していつ頃から有給がいただけるようになるのかしら…
概要だけを記載してしまうと、求人原稿はとても短くなってしまいます。
知ってる人が見ればわかるけれど、知らない人が見てもわからない原稿が短い求人原稿の共通点です。
この短い求人原稿がIndeedの運用に与える影響を2つご紹介します。
①アプローチできる求職者数が少なくなってしまう(影響・超特大)
Indeedでは、ユーザー(求職者)が検索するキーワードが含まれる求人原稿が、検索結果一覧に表示される仕組みになっています。
短い求人原稿だと、検索にヒットさせられるキーワード数が必然的に少なくなってしまい、結果として自社の求人原稿があまり見てもらえないということになってしまいます…。
②マッチング率が低くなる(影響・大)
短い求人原稿だと、仕事の内容について、おおざっぱにしか理解が出来ません。
上記例の求人原稿を見た求職者が、「オレは大学出てるし、社会人経験も2年以上ある。IndeedってCMもいっぱいやってたしおもしろそう!」みたいな理由で応募をすることが考えられます。
これ、オレに向いてる仕事っしょ!
応募しちゃお〜!
うーん…。欲しい人材からの応募がこない…。
どうしてかな…応募数はたくさんあるのに…。
つまり、本当に自分はこの仕事に対して適正があるのか?などといったことを求職者自身で判断出来ないため、求めているような人からの応募が集められない可能性が高くなります。
上記2つのようなことが起きてしまうため、文章が短い求人原稿では、Indeedを使っていい人を採用するのが難しくなってしまいます。
そこで、ここからは上記の短い求人票を例にして、Indeedのプロはどのように求人原稿の内容を充実させていくのかを解説していきます。
内容の充実した求人原稿作成のポイント
①職種名
「営業事務」という現在の職種名でも、わからなくもないですが、改善できる余地はあると思います。
例えば「求人広告代理店での営業事務」のように業種+職種名にしてみたり、「ベンチャー企業での営業事務」のように会社の規模+職種名にしてみたりすることで、求職者の判断基準を増やすことが出来ます。
そうすることで、マッチングの精度を高めることにもつなげられます!
②仕事内容及びアピールポイント
上記例の求人原稿では、具体的にどんな業務なのかといったことがわかりづらくなっています。
そのため、具体的な業務内容について記載するようにしましょう。
業務内容の記載例
求人検索エンジン「Indeed(インディード)」に関連する営業事務および運用サポート業務をお任せします。
【具体的には】
・各種申請業務(事務作業)
・求人原稿の入稿、修正
・求人広告の管理、運用サポート(クリック単価の調整など)
・慣れてきたら運用データの効果分析
※各種申請には、メールやチャットツールを使用します。その他の業務には、ExcelやGoogleスプレッドシート、KINTONEを使用することが多いです。
あっ、これはオレには無理っぽいな…。
応募しようと思ったけど、や〜めよ。
あっ、ちょうど私のスキルと経験を活かせる仕事だわ!
今まで10年やってきたWEB広告運用の知識を活かせるかも!
具体的に記載すればするほど、ターゲット外の方からのミスマッチ応募は少なくなり、今まさにその仕事を探している本来のターゲットに応募をしてもらいやすくなります。
上記のように、使用するツール(Excel、word等)などを含めて細かく記載することで、未経験の方にも、仕事のイメージを持たせられるように記載をしましょう。
また、この職種はどういった役割なのか?ということを明確に示すとより良いでしょう。
また、例の原稿ではアピールポイントについての記載がありません。
ターゲットとなる方がこの求人に応募しようと思ってもらえるようなポイントをいくつか記載すると良いでしょう。
アピールポイントの記載例
・営業などの対外折衝なし、事務所内でのオフィスワーク(内勤)です。
・土日祝休み、年間休日125日以上!メリハリの利いた環境です。
・ノートPC貸与、ウォーターサーバーやオフィスグリコなども完備しています。
などなど、オフィスワークを希望している方に対して、職場環境が充実していることや休日が多くありワークライフバランスが良いことを訴求するのもGOODですね。
このアピールポイントは、求人原稿においても需要なポイントです。
ターゲット人材に合わせて、給与条件や働き方・職場環境など、貴社の魅力を訴求しましょう!
③求める人材
悪い例の求人では、応募する際に最低限必要になる条件のみが記載されています。
しかし求める人材の要件としては、情報量が足りません。
どんな経験・スキルを持っているのか、どんな志向性の方に適正があるのかなど、職務上の能力と価値観があっているのかどうかを求職者が判断できるように記載すると良いでしょう。
求める人材の記載例
【資格】
・30歳以下(長期勤続によるキャリア形成を図るため)
・社会人経験2年以上
【こんな方は大歓迎】
・Excel(エクセル)が得意な方(関数を扱える方歓迎)
・WEBに興味がある、スキルアップしたいという方
・算数、計算が嫌いじゃない方
・多少の変化に動じない方、俯瞰的なものの見方が出来る方
・指示待ちではなく、自分で考えて進めるのが得意な方
・正確性があり、丁寧に作業できる方
・物腰柔らかな方(感情の起伏が冷静な方)
【こんな方は向いていないかも・・・?】
・時間にルーズな人
・優柔不断な人
・個人プレーを好む人
【所属するチームについて】
マネージャー1名(31歳男性)、メンバー5名の総勢6名体制(男性4名、女性2名)。
年齢は30歳前後のメンバーが中心です。
チームのメンバーは、それぞれ個性が全く異なる人の集まりですが、何故かチームワークは抜群(笑)。
干渉しすぎず、それでいて仲間想い。そんなチームに新しい仲間を迎えたいと考えています。
※「前を歩いている人が、ものを落とした時に必ず拾って声をかける」そんなイメージが似合うチームです。
↑
この例のように、所属する部署・チームの紹介やメンバーの紹介などもあると、より職場で働くイメージが湧きやすい原稿になると思います。
さらには、マッチング精度の向上にも繋げられます。
④勤務時間・曜日
働く時間についても、より具体的にイメージがつきやすいように記載しましょう。
勤務時間・曜日の記載例
【勤務時間】
月曜日:9:00~17:30(実働7.5時間)
火~金曜日:10:00~18:30(実働7.5時間)
※月曜日は9:00~10:00まで社員全員で掃除をしています。
【休日・休暇】
完全週休2日制(土日祝休み)
その他、GW・夏季休暇・年末年始休暇(各8~10連休)あり
年間休日120日以上(年間休日125日)
↑
弊社では、月曜日の朝に全員で掃除をするというカルチャー(文化)があります。
そういった社内独自のルールがあれば記載したり、年間休日数を記載することで、「年間休日125日」などで検索してくる求職者にもアピールができるようになります。
基本的に全ての項目で、できるだけ検索キーワードを増やすように心がけましょう。
⑤交通アクセス
交通アクセスは住所さえ書いておけばいい場合もあるでしょうが、もちろん、より丁寧に書くことも出来ます。
交通アクセスの記載例
福岡県福岡市中央区大名1-15-30 天神MIEZビル4階
「西鉄福岡(天神)駅」から徒歩7分
「地下鉄天神駅」から徒歩9分
「地下鉄赤坂駅」から徒歩8分
↑
最寄りの駅から徒歩何分なのか、何番出口から出ると一番近いのかという情報のほか、
会社の近くの目印になる建物を記載をすることもオススメです!
応募者の方が面接で会社に来る際には、すごく助かりますね!
⑥待遇・福利厚生
待遇面は、仕事を探す上で誰もが必ずチェックする項目です。
そのため、福利厚生などは漏れなく記載し、年収例などを記載することで、将来プランやキャリアプランなどが想像しやすいようにしましょう。
仕事を探している方には、それぞれの事情があり、将来叶えたいこと・絶対ゆずれない条件などがあります。
しっかり記載することで、いろんな方に門戸を開くことが可能になります。
将来会社で活躍してくれる可能性のある多くの方に、たくさん求人を見ていただく機会を作るのが、Indeedの原稿作りのコツです。
待遇・福利厚生の記載例
【給与詳細】
月給24万円以上(月40時間分の固定残業代5万9627円~含む/超過分は別途支給)
※経験・能力を考慮して決定
※無駄に残業しないよう、業務効率化に取り組んでいます。
【年収例】
入社2年目/28歳女性
月給25万円+賞与=350万円
【福利厚生】
試用期間6ヶ月(条件同一)、昇給年2回、決算賞与、社会保険完備、交通費全額支給、資格取得補助
【ライフ支援】
有給休暇、アニバーサリー休暇、結婚・出産祝、慶弔休暇、永年勤続表彰、健康診断 他
⑦その他
その他の情報として、仕事の内容だけでなく、選考はどのように進んでいくのか、内定までどれくらいの期間がかかるのか、具体的な選考フローや会社情報についても記載しましょう。
募集する求人の内容だけでなく、そもそも、貴社はどんな会社なのか?といったことも理解していただく必要があります。
その他の情報の記載例
【選考フロー】
応募→適性検査(SPI)→面接→内定
※応募~内定までは最速で2週間程度
【会社情報】
HP:http://www.3140pa.com/
リクルーティング・パートナーズ株式会社は株式会社リクルートの九州地区における事業パートナーとしてHRM(ヒューマンリソースマネジメント)領域のあらゆる課題に対し、採用・人材開発・組織活性などの人材ソリューションをワンストップで提供しています。
最速で2週間で内定が出るのは、助かるわ!
この会社さんは人材採用に関する仕事をしているのね。
あとでホームページを読み込んで、面接に備えなくちゃ!
以上、ご紹介した7つのポイントを押さえてIndeedの求人票を書いてみましょう。
自然とボリュームのある(そして閲覧数もグッと上昇する)求人原稿が出来上がりますよ!
おわりに
今回は、短くなりがちなIndeedの求人原稿をどう改善すれば良いのかをご紹介しました。
これはIndeedに限ったことではなく、他の求人メディアなどを活用する際にも共通して活用できると思います。
求人原稿を作成するにあたっては、まずはちゃんと求める人材要件を決めることからスタートしましょう。
そして、求人票を書くときには、職務の内容がちゃんと理解できるようになっているか?、会社の価値観など志向性をちゃんと記載しているか?…を細かく見ていきます。
作るときは手間がかかるかもしれませんが、きっと求める人材との出会いにつながると思います。
是非これを機に自社の求人情報の書き方を見直してみてください!
もし、不明点があり、よく分からない…。
ブログを読んで、さらに詳しく情報を知りたくなった!
という方は、いつでもお問い合わせを歓迎しております。
お電話、WEB面談、直接訪問など、お気軽にご相談くださいね!
貴社の採用が成功しますよう、心から応援しております。